前々回の萩生田監督のブログにちなんで、このタイトルにしました。
つまり、沖田修一監督のことですが、今年、「後楽園の母」と「リバーサイド入口」というテレビドラマを撮って、来年、いよいよ劇場用映画に挑戦することになるという訳です。
その第1弾のテレビ番組×DVDコンテンツとして企画されたオリジナル・コメディ「後楽園の母」がついに完成。
いよいよ7月25日(金)24時半からMUSIC ON! TVで放送されています(実は、後で撮った「リバーサイド入口」が、放送は6月と先になったのですが)。
http://www.m-on.jp/specialprogram/sp_detail8732.html
その前に、いしわたり淳治さんとのトーク付きの上映が、7月18日(金)夜にシネセゾン渋谷で行われました。ふつう、テレビ番組が映画館で上映されるというのは珍しいのですが、来年に劇場用映画の撮影、公開が決まっている沖田監督ならではの特別イベントです。場内は若い女性中心で一杯で、クスクス笑いが続き、大いに盛り上がりました。
いしわたりさんは、若い音楽ファンを洋楽から邦楽に大きくスライドさせた、伝説のロックバンド「スーパーカー」を率いていましたが、今回、役者としてデビューしました。といっても、骨折して入院した役柄なので、ほとんど台詞がありませんが、目線一つでいい演技をみせてくれています。ファン必見のドラマです。
ちなみに、主題歌は「くるり」の新曲です。岸田さんは、いしわたりさんの仲良しで、主題歌を作っている途中に、参考のためにラッシュ映像をみて、「フレッシュ」と演技の感想をひと言いしわたりさんに伝えたそうです。しかし、さすがにドラマの内容にぴったりのいい曲です。ピクニックの作品としては、山下敦弘監督の『天然コケッコー』に続いて、くるりから主題歌の提供をうけて大感激です。
また7月25日(金)には、主演の由紀さおりさんを中心に、スタッフ、キャストが集まって、関係者試写を行いました。その後、簡単な打上げパーティになり、これまた大いに盛り上がりました。
沖田監督は、もともと森田芳光監督の「家族ゲーム」が好きで、そのヒロインであった由紀さんに憧れていました。ですから、自分の撮るドラマに主演で出て貰うことに、内心舞い上がっていたのではないでしょうか。撮影中も、脇で見ていて、最初の内はとても緊張していたように思います。
しかし、女優であり国民的な大歌手であもる由紀さおりさんは、この「後楽園の母」をシナリオの段階から気に入ってくれたようで、本当に嬉しかったです。このご恩は決して忘れることはないでしょう。今後、いい映画を作り続けることでお返ししたいと思っています。
春藤忠温